No Such Blog or Diary

«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 968 | 969 | 970 |...| 1351 | 1352 | 1353 || Next»

ICFP2010の2日目

身内の発表日.無事終了.

Janis Voigtländer の syntactic bidirectionalization と semantic bidirectionalization を組み合わせるやつは一般の再帰データ構造に対する形を取り出す関数とその関数上の sget を全部自動でできると有用そうだなぁと.形を取り出す関数は多相型の型変数にユニットをブチ込めばよいんじゃないかと言っているし get から sget を自動で作るのも prototype があるらしいので… 全自動でできるのかね? でもまあ,多相的な get しか許さないので値を見るような変換は出来ずやっぱり制限きついのかもしれない.多相性でポインタのトラッキングができるっていうアイデアはきれいなのだけど.

閑話休題.

来年の ICFP は日本の NII で.ICFP = I see Fuji Peak!! ということらしい.誰が考えたんだろう? 何はともあれ日本のホテルはサービス満点お値段そこそこお部屋は狭しなので,宿泊関係の情報提供や斡旋が難しそうに見える.そしてプログラミングコンテストも気になる.

んで,コンテストのほうは今年も日本人たちが優勝ということで目出度い.昨日会場にいるメンバーに会っていたので優勝がばれてた感じではあったけれど.そして優勝者のスピーチはバッチリ決めてほしかったかなぁという感想.まあ,良くも悪くも日本人.

閑話休題2.

夕飯は発表お疲れ様でした会を兼ねて近くの Roy's というレストランへ.とりあえず名前の面白かった Hibachi style grilled atlantic salmon とかいうのを注文.和風の味付けでアメリカ滞在的に非常においしかった.

ICFP2010の1日目

Invited Talk は ML の話でなく Robin Milner の歴史になってたな… とりあえず ML = LISP + ISWIM + Type ってことで.

Functional Pearl の Every Bit Counts はデータのエンコーディングをデータに対する質疑の応答列にするという話で,codecs = Q/A strategies だという.そんで codec (=guess game) を構成するためのコンビネータが提供されると.この手法の性質の一つに任意のビット列に対して対応するデータが存在するという性質があるので,データを全列挙して順番に試すプログラム書くときに便利かなぁとか思った.とりあえず何かを探すときには解候補を全列挙する generate and test が簡単に並列化もできるのでうれしいのだけど,全列挙部分を書くのがしばしば面倒でやる気をなくすことがあるので.

それにしても日本からの参加者が思ったより多いなぁ.全体で240人弱の参加者がいるところに日本から20人来ているという… 来年日本だからこれくらいの勢いでちょうどよいのかもしれない.

そして歩道を歩いていたら渋滞ってた車の中の人に呼び止められて,なんだろうと思ったらジーンズの右後ろのポケットが破れて中のものが落ちそうだと教えてくれた.もちろん破れていることは認識した上で履いていたのだけど,とりあえず現地人いい人だなぁ.

WGP2010

今日は WGP (workshop on generic programming) で話を聞いた.登録してないので最終セッションしか聞いてないけど.

Ralf Hinze の Reason Isomorphically! は… 難しい内容をかみ砕いてわかりやすく説明してくれた発表だったのだけど,結局のところ彼の手法の利点が今一つ理解できず… 面白い部分は難しくて説明できないだろうから発表では省いたらしい.論文が手に入るようになったら読んでみるか.

最後の Constructing Datatype-Generic Fully Polynomial-Time Approximation Schemes Using Generalised Thinning は… thinning の素直な拡張だなぁと.細かいところを確認しきれていないのでやっぱり論文見てみないとね.

閑話休題.

Baltimore でセブンイレブンをたくさん発見.日曜日でも水とか食糧とか買えるので非常に便利.Lexington Market とか見に行ってみたけど日曜日でお休みだったのは痛かった… ほかのお店類も軒並みお休み状態で… スタジアムだけは試合があったのか混んでたなぁ.

Japan Only だそうで

スタッフ日記でも読もうかとアリスソフトのページを見ようとしたらエラーを食らった.日本限定らしい.

HLPP2010

平和に終了.

maximum matching の Karp-Sipser アルゴリズムをBSPモデルで並列化したという話があったのだけど… 結局のところ厳密ではない greedy アルゴリズムなので大外れの際にどれくらい最適解から外れるのかが気になった.元の Karp-Sipser アルゴリズムの時点での近似率も分からないのだけど,並列化によって明らかに近似率が悪くなる方向になっているのでどうなんだろうかと.まあ,実験を見る限りにおいてはリーズナブルに問題ないようだったけど…

閑話休題.

invited speak で tree 上の maximum independent set 問題が少しだけ話に上がった.この問題が木のサイズに関してリニアの仕事量で解ける(しかも O(n/p + log n) の並列時間できれいに並列計算できる)のは知っていたので,一般のグラフの上ではどうなるんだろうと疑問に思った.で,ちょっと考えてみたら,minimum vertex cover 補集合が maximum independent set になるということに気が付いて思考終了.つまらないなぁ…

恒例のホテルでドアが開けられない罠

海外出張する度にホテルのドアが開けられないという経験をしている.特にヨーロッパのホテルではノブではなく鍵を回して錠をひっこめるドアが多く,そもそも開け方がわからなかったり,鍵が怪しいと思っても鍵の回転方向が分からなかったり,ノブより力が掛けにくいので錠と穴との摩擦に勝てなかったり(こういった場合にはドアを多少押し込むようにテンションをかける必要がある)とかで,毎度毎度ドアの前で不審者モード発動しまくった.

んで,今回も例にもれず,部屋についてドアを開けようとしてもやっぱり開かない.

今回の原因:ホテルのフロントのお姉ちゃんが間違った部屋番号教えてくれた! 

カードキーなので技術的にどうこうできるものでもなく素直にフロントに行って確認してみたら,なんと1フロア下の部屋番号を教えられていたという罠.そりゃ開かないわ.結果として知らない人の部屋に対してカードキーをカスカスやってノブをガチャガチャやるという不審者行動してたんだなぁ… 中に人がいなくて助かった.

«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 968 | 969 | 970 |...| 1351 | 1352 | 1353 || Next»
Search
Feeds

Page Top