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TeX on RAMDisk

RAMDisk 上に pTeX をインストールして,HDDにインストールしたものとコンパイル時間を比較してみた.

コンパイルに使ったTeXソースは9分割されており,64KBくらいでA4に14ページ(英語)ほど.ドキュメントクラスは article で,パッケージはfullpage, color, graphicx, amssymb, amsmath, cite を使用.画像は eps を6枚くらい.

コンパイル時間は,中間ファイルをすべて削除した状態から platex を3回かけた時間を time コマンドで測定(real).ls-R データベースを作った場合と作らない場合とで測定.各セットについて10回くらい走らせて平均を取った.

結果は以下のとおり.マシンはW7Bを使用(Core 2 Duo 1.06GHz, 2GB dualchannel memory (PC-4200), SATA 5400rpm HDD).

ls-R なしls-R あり
HDD7.24s4.41s
RAMDsik5.18s4.15s

とりあえず ls-R のあるなしにかかわらず RAMDisk のほうが速い.ls-R データベースがないときはRAMDiskのほうが30%程度速くそれなりに大きな差がついた気がする.でも,ls-R データベースがあると6%程度しか差が出ない上に絶対値も小さくなっているのでほとんど無視できる程度の差しか出なかった.

ちなみに,メインマシン(Core 2 Duo 2.4GHz, 4GB dualchannel memory (PC-6400), SATA 7200rpm HDD)だとRAMDisk と HDD で有意な差が出なかった.OSのディスクキャッシュが効いたのかHDDが速かったのかそれ以外なのかは不明.

結論:RAMDisk上にpTeXをインストールしてもあんまり特にならない.ls-Rデータベースを mktexlsr とかで作るほうが手間も要らずに速くなる.

まあ,OSのディスクキャッシュもあるのでリードアクセスだけのファイルを RAMDisk 上においておく事の意義はそれほどない気もする(RAMDiskのキャッシュをとられるとアホだ).やっぱ書込みの激しいキャッシュとかに使うのが正しいのでしょう.

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