- 2005-04-04 (Mon) 23:20
- ソフトウェア ( Linux/coLinux Windows )
続いて X の設定をする.今回は VNC で接続する形をとる.
設定に当たっては以下を参考にした.
http://www.gentoo.org/doc/ja/colinux-howto.xml
まず,/etc/make.conf の USE に少々追加
alsa canna cjk emacs java mozilla mule ruby unicode usb xface
WMに IceWM を使うとして X 関係を emerge する.
emerge -k xorg-x11 emerge -k icewm emerge -k kterm emerge -k mozilla
次いで,vnc と xinetd を emerge (VNC への接続を xinetd で管理する)
emerge -k tightvnc emerge -k xinetd rc-update add xinetd default
そして,日本語関係を emerge する.
emerge -k canna kinput2 rc-update add canna default emerge -k kochi-substitute shinonome monafont mplus-fonts aquafont aquapfont mikachan-font
必要なものの emerge が終わったので,設定に入る.
まず,VNC が X のスタートアップに使う ~/.vnc/xstartup に以下を書き込む.
if [ -x /usr/X11R6/bin/kinput2 ] ; then /usr/X11R6/bin/kinput2 -canna & XMODIFIERS="@im=kinput2" export XMODIFIERS fi export LANG="ja_JP.UTF8" exec icewm-session
そして,vnc 単体で起動したときと xdm を使ったときで同じ振る舞いをするように
ln -s ~/.vnc/xstartup ~/.xsession
でリンクを張っておく.
次にフォントサーバ Xfs の設定をする.まず,常時起動にする.
rc-update add xfs default
次にフォントパスの指定をする.編集するファイルは /etx/X11/fs/config で,以下を行う.
tcpを使いたいのでコメントアウト # no tcp, use sockets! # no-listen = tcp catalogue に追加 /usr/share/fonts/shinonome, /usr/share/fonts/monafont, /usr/share/fonts/mplus, /usr/share/fonts/aquafont, /usr/share/fonts/aquapfont, /usr/share/fonts/mikachan-font,
さらに,Xfs のポート設定をするために /etc/conf.d/xfs の書き換えをする.
XFS_PORT="7100"
以上の設定が正しいかどうかは,/etc/init.d/xfs start したあとに
xfsinfo -server localhost:7100
で正しい応答が示されればいい.
ここまでの設定で,手動でVNCサーバを立ち上げれば接続できるようになっているはず.VNCサーバの立ち上げは以下のコマンドでできる.
vncserver :1 -depth 24 -geometry 1024x768 -compatiblekbd -fp tcp/localhost:7100
そして,ホストOS の方から VNCclient で hogehoge:1 に接続すれば X が起動する.
続いて,一々ログインして手動で VNCserver を起動しなくてもいいように xinetd の設定をする.
まずはVNC接続をサービスに登録するため, /etc/services に以下を追加.
vnc-1024x768x24 5950/tcp # vnc server vnc-1280x1024x24 5960/tcp # vnc server
これは,画面の解像度などに応じてポート 5900 以上に適当にエントリを作る.このポート番号から 5900 を引いたものがVNCのディスプレイ番号になる.なので,上の設定は 50 番で XGA, 60番で SXGA となる.
続いて,xinetd の設定ファイルを追加する.設定ファイルは画面サイズごとに作る(正確にはサービスごとに).
/etc/xinetd.d/vnc-1024x768x24 を以下のとおり作る.
service vnc-1024x768x24 { disable = no socket_type = stream wait = no only_from = 192.168.0.0 user = nobody server = /usr/bin/Xvnc server_args = -inetd -query localhost -once -compatiblekbd -depth 24 -geometry 1024x768 -fp tcp/localhost:7100 log_on_failure += USERID }
同様に /etc/xinetd.d/vnc-1280x1024x24 を以下のとおり作る.
service vnc-1280x1024x24 { disable = no socket_type = stream wait = no only_from = 192.168.0.0 user = nobody server = /usr/bin/Xvnc server_args = -inetd -query localhost -once -compatiblekbd -depth 24 -geometry 1280x1024 -fp tcp/localhost:7100 log_on_failure += USERID }
最後に,xinetd を常時起動にして xinetd の設定終了.
rc-update add xinetd default
次に,ディスプレイマネージャ(GUIのログイン処理) XDM の設定をする.
作業としては以下のとおり.
/etc/X11/xdm/Xservers のサーバを Xvfb に変更 /etc/X11/xdm/Xaccess の * で始まる行のコメントアウトはずす(上から二つ) /etc/X11/xdm/xdm-config の最後の行(requestPort)をコメントアウト
/etc/init.d/xdm start として立ち上げてみて,
外部から vnc でつなげてログイン画面がでることを確認してから常時起動の設定をする.
rc-update add xdm default
ちなみに,Xサーバの設定が間違っているとGentoo全体が立ち上がらなくなる可能性あり.
そうなったら gentoo.colinux.xmlでシングルユーザモードにして立ち上げて修正する.
<bootparams>root=/dev/cobd0 single</bootparams>
ちなみに,Windows 側の VNC としては Gentoo も使っている tightvnc のほか,
それの改良版(?)である UltraVNC やオリジナルの系統である RealVNCがある.
とりあえず,Gentoo にあわせて tightvnc をダウンロードしてインストールし,hogehoge:50 に接続すると XGA のログイン画面が現れ,ログインすると IceWM が起動することが確認できる.
次は GNOME と GDM へ.
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