2005年02月19日
Ghostscript と Prosper のインストール
ノートPCの再インストールの一過程を記録.
ちょっとバージョンは古いが,日本語をうまく扱う GNU Ghostscript 7.07 Windows 版をインストールする.
とりあえず以下のファイルをダウンロードする.
- GNU Ghostscript 7.07 Windows 版本体(パッチ適用済み) ftp://ftp.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/gs707w32full.zip
- CMap ファイル(gs-cjk project より) ftp://ftp.gyve.org/pub/gs-cjk/acro5-cmaps-2001.zip ftp://ftp.gyve.org/pub/gs-cjk/adobe-cmaps-200204.zip または ftp://ftp.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/acro5-cmaps-2001.zip ftp://ftp.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/adobe-cmaps-200204.zip
そしたらまず,gs707w32full.zip を適当なところに解凍して,展開された setupgs.exe を実行してインストールを行う.もしインストールディレクトリが C:\gs でないときは, gs_res.ps を編集する必要がある.例えばインストール先が c:\ptex\gs ならば,C:\ptex\gs\gs7.07\lib\gs_res.ps の 252行目あたりで
/FontResourceDir (c:/ptex/gs/gs7.07/Resource/Font/) readonly .forcedef % pssys /GenericResourceDir (c:/ptex/gs/gs7.07/Resource/) readonly .forcedef % pssys'p
と変更する.そして,c:\ptex\gs\gs7.07\lib;c:\ptex\gs\gs7.07\bin; を path に追加しておく.
次に,フォント回りの設定をするため,以下のディレクトリを作成する.
c:\ptex\gs\gs7.07\Resource\ c:\ptex\gs\gs7.07\Resource\Font c:\ptex\gs\gs7.07\Resource\CMap c:\ptex\gs\gs7.07\Resource\CIDFont
そして,適当なディレクトリでダウンロードした acro5-cmaps-2001.zip と adobe-cmaps-200204.zip を解凍し, それぞれの CMap というディレクトリを c:\ptex\gs\gs7.07\Resource\ に順にコピーする.最終的に CMap ディレクトリに 217個のファイルが入っていればよい.ここまででとりあえずの設定は終了で,c:\ptex\gs\gs7.07\examples\cjk に移って,
gswin32c gscjk_aj.ps
と実行して正しく日本語が表示されていればよい.
さらに, PDF 作成時にフォントを埋め込まないようにするために,c:\ptex\gs\gs7.07\lib\ps2pdfxx.bat の26行目あたりを
echo -c .setpdfwrite -f %1 >>_.at2
から
echo -c .setpdfwrite ^<^</NeverEmbed [/Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats /Ryumin-Light /GothicBBB-Medium]^>^> setdistillerparams -f %1 >>_.at2
に変変更する.(長いけど一行で).確認として c:\ptex\gs\gs7.07\examples\cjk に移って,
ps2pdf14 gscjk_aj.ps gscjk_aj.pdf
でうまく PDF が作成されれば良い.
以上で Ghostscript のインストールは終了したので,次に Prosper のインストールをする.とりあえず http://prosper.sourceforge.net/ から, prosper-1.00.4.tar.gz をダウンロードする.そして,latex のスタイルファイルの置いてあるディレクトリ,例えば C:\usr\local\share\texmf\tex\latex\misc に prosper-1.00.4.tar.gz を展開する.追加のテーマを使うならば,contrib-prosper-1.0.0.tar.gz もダウンロードして prosper/contrib ディレクトリに展開する.
これで Prosper を使うことができるのだが,dvi -> ps -> pdf という変換の際に用紙サイズの指定をきちんとやらないと端が切れることがある.また,しおりが文字化けする可能性もある.そのため,変換は以下のようなコマンドで行う必要がある.
dvipsk -t a4 -Ppdf -z -f test.dvi | bkmk2uni > test.ps ps2pdf test.ps test.pdf
(ひょっとしたら ps2pdf でもサイズ指定がいるのかも...)
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